私が経験した体外受精の排卵誘発方法と採卵までのスケジュールについて紹介します

こんにちは。 今日は私が実際に去年体験した採卵に向けて行った 排卵誘発方法について書こうと思います。

排卵誘発方法も様々

前回、書いた通り排卵誘発方法には様々な種類があります。 簡単にわけると以下のような方法に分けられます。
完全自然 排卵誘発剤を使用しない方法 低 刺 激 セキソビット、 クロミッド、 フェマーラなどの経口剤 中 刺 激 クロミッド+hMG クロミッド+rFSH 高 刺 激 ロング法 ショート法 アンタゴニスト法
採卵あたりの妊娠率を高めたい 採卵あたりの妊娠率を高めたい 採卵あたりの妊娠率を高めたい 採卵あたりの妊娠率を高めたい
体に優しい 体に優しい 体に優しい 体に優しい
自然 自然 自然 自然
はらメディカルクリニックより引用
当初、私に提案された誘発方法はロング法でした。 なぜロング法を選択したかというと、 タイミング法で行ったような低刺激方法では、うまく卵子が育たないため 逆に高刺激をすることで、より多くの卵子を育て たくさん採卵をした方がメリットがあるという理由でした。 私もその考えに納得し、ロング法が開始されました。 ロング法は大きく、前周期と体外受精周期にわかれており、 期間が2カ月ちかくを要しますが、しっかりと排卵をさせず 質の高い卵子を育てるために必要なことなので、 まずはプラノバールというピルとブセレキュアという点鼻薬を 使用しながら前周期を過ごしました。 ロング法1
不妊・妊活女子の子宝ナビより引用

体外受精周期に突入後の誘発方法の変更

1ケ月ちかくの前周期を経て、いよいよ体外受精周期突入。 その初回受診時に先生から、まさかの話しを聞きました。 「実は少し前に○○さん(私)と同程度の状態の患者さんがロング法で採卵をしました。 そうしたところ、卵巣がひどく腫れてしまい、ここのクリニックで初めて 入院をしなくてはならない状態になってしまいました。 入院となると負担も大きいですし、移植周期に入るのもかなり遅れます。 そのためロング法は避けて、クロミフェン+rFSH+hMGという方法に変更しましょう。」 と提案されました。 PCOS患者にとって高刺激による排卵誘発方法は たくさんの卵子がとれる一方で、OHSSのリスクが高まります。 OHSSとは、卵子に強い刺激を与えることで卵巣が腫れてしまい 腹水や胸水の貯留、乏尿などの症状が出現し、 最悪の場合には入院管理となってしまう副作用です。 採卵周期前のAMHは9.93(30歳の平均値:6.31)と高く OHSSになりやすい状態にあるといわれ、誘発方法を変更しました。

実際に体験した排卵誘発方法

以下の画像が実際、クリニックで使用したスケジュールです↓ FullSizeR ・D3~6までクロミフェン1錠内服。 ・D7~10までクロミフェン1錠内服+ゴナピュール75単位皮下注射 →D11診察するも卵子は全く育っておらず。 ・D11~12までクロミフェン1錠内服+フェリング75単位皮下注射 ・D13~15までクロミフェン1錠内服+フェリング150単位皮下注射 →D16診察。大きいもので卵子が14mmまで成長あり。 ・D16~D17までクロミフェン1錠内服+フェリング150単位皮下注射 →D18診察。卵子14mm~18mmのものまで様々あり。 10個近くの卵子が見えると言われる。 大きい卵子が排卵しないようガレニストをクリニックで皮下注射 ・D18~D19までフェリング150単位皮下注射 →D20診察。卵子がかなり成長しており、D23に採卵日決定。 ・D20はフェリング225単位皮下注射 ・D21フェリング150単位皮下注射+ブセレキュア2回 とい流れで、やっと採卵日に到達しました。 とにかく不安だったのは、採卵日が決まらないこと。 大体の方がD14前後で採卵なのに、私は10日ちかく遅れました。 ただでさえ、PCOSは卵子の質が悪いのに 日にちが経過することで卵子の質が余計に落ちてしまうため 不安で不安でなりませんでした。 先生にその不安を聞いてみると 「確かにPCOSの場合、卵子の質は落ちると言われています。 だからこそ、可能な限り卵子を育てて たくさん採卵すれば、その中にいい卵子がいる可能性が高まります。 だからたくさんの卵子を育てて採卵個数を稼ぎましょう。」と言われました。 また前周期などにピルを服用していた場合には、 採卵日がD20ちかくなってしまうこともあるそうです。 しかし卵子の質が悪いわけではないとの記事も見つけ、 安心して採卵日に臨むことができました。